第9話

サウンドデコーダーの音量アップ 3

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2003.5.5

 

アンプに手こずったので連休中の完成が危ぶまれる音量アップ作戦だが、ようやくスピーカーボックス作成までこぎ着けた。
スピーカーはモーターの置き方を90度回転させて浮いた床下スペースに収める。

ライフライク社のPROTOシリーズは程良く細密感のあるディテールもさることながら、走行性能も非常に良いことで人気のシリーズで、日本でもKATOやTOMIXの16番プラ製品はこの延長線にあり、中央モーターに大きなフライホィールを組み込み全軸を駆動する方式である。

モーターは走行性能の割にチープな5極モーターが入っていて、これが結構な大きさ。長さが40mm、幅は横にするとボディーぎりぎりになる。なんとか横にしてもボディー内に収まるのが今回のポイントだが、横置きしたモーターの取り付けは結構手間がかかりそうだ。

横にしたモーターの下はダイキャストのフレームで、モーターはゴム足で下のフレームに固定されている。固定部分もあるので横置きしたモーター下にはかなりのスペースが生まれる。

右がバラバラにしたE8。
上下に分割できるダイキャストのフレームでモーターを取り囲んでいた。

一番下に見えるプラの箱が中央のモーター部分の出っ張りを包むように設置されていた床下機器で、中は空洞となっている。スピーカーボックスはこの空洞となる部分に収め、エアータンクはスピーカーボックスに接着することにした。

モーターを固定していたフレームの中央部分はこの床下機器を接着する部分を残して内側をカットしてしまい、モーターを固定する床板を新設する。上のダイキャストのフレームはモーターに当たらないように内側をくり抜いてしまう。

見るからに結構な改造になりそう・・。

右の写真が下回りの加工を終えた姿とスピーカーボックスの部品である。

フライスでゴリゴリと強引に下フレームを切り取り、内側にスピーカーボックスの入るスペースを確保した。

スピーカーボックスは、1mm厚の真鍮板から切り出し、ハンダとビス止めで組み立てる。・・・と簡単に書いてしまったが、この作業に丸々2日を費やすこととなった。薄い板は苦手なんだよねぇ・・。フライスではビビッて使えないし。

結局、それぞれの部品は糸鋸で切り出した。なんだか久しぶりの作業。20年も遡った感じ。

スピーカーボックスは、下の図のような構造とした。
右写真のスピーカーが乗っている部分が中仕切で、その下にある板がスピーカーを押さえる底板、写真ではまだ穴を開けていない。

スピーカーはフレームの下側にボディー幅一杯まで張り出し、中仕切の上に少しでも共鳴するようにと、フレーム内側のスペースを利用して共鳴箱とした。上の図のように、底板から外に出すメインの音以外に、スピーカー裏にあたる共鳴箱から青色の矢印のように共鳴した音を外に出せるようにした。バスレフ方式のスピーカーのようになるので低音が聞こえるのではないかな?と期待は大きい(^^;)。

底板に大穴を開けたところまで。
25φの大穴を糸鋸でシコシコと切り開けた(自爆)。

中仕切はまだ未加工で、この後、フレームに取り付けるビス穴と、バスレフ用の穴を開ける。

中仕切をフレームに固定したところ。

底板を取り付ける足を置くため四隅と中央のスペースが使えず、スピーカーに当たらないよう1.4mmビス4本で固定する。強度が心配。

ということで、思っていたよりも手間がかかっている音量アップ作戦だが、次回ようやくスピーカーボックスを組立られる。モーターの設置はその後となるので、モーターを換装してしまおうかとも考えている。

次回予定:スピーカーボックスの組立と設置、走り部分の再検討・・・かな?

 

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