DCC(デジタルコマンドコントロール)のお話  
DCCのお話・・前口上 

2001年に始めたこのコンテンツですが、たったの2年で時代がかって来たためリニューアルしました。(2003.7.26更新)

1999年に仲間の一部にDCCが導入されはじめましたが、私としてはこれまでの経緯もあってしばらく静観していました。なにせ、デジタルコントロールはこれまで各社各様のシステムで始まったことから広く普及するには至らず、一部メルクリンだけが独自の制御方式であったため互換性を考慮せずにデジタルを導入できることから独自システムではあるものの、なんとか普及し始めているという状態でしたから、DC方式の一般的な鉄道模型にどれだけ広がりを見せるのか見極めてからでも遅くはないと、おっとり刀を決め込んでいました。

2003年現在の普及状況を考えるとそんな心配は全く必要なかったかのように思えますが、さすがにちょっとした買い物になるので、選択は誤ってはいなかったと思います。ま、飛びついていたとしても同じことを言っていたとは思います。ちなみに我が社のDCC導入は2000年9月デス。

「今回のデジタルコントロールは、米国のNMRAの規格に沿った製品であり、KATOと組んだDigitrax社以外にも、各社から発売されている同規格の制御ユニットやデコーダーすべてに互換性があるため、ユーザーが気に入った製品をチョイスできる点など、日本でも普及が期待できそうな勢いです。」と当時書いておりましたが、この互換性というか各メーカーが普及に当たって歩み寄った成果が現在の普及状況だろうと思います。普及してしまえばこんなに楽で楽しめる制御方式はないのですから。

「日本で簡単に購入できるDCC製品はKATOから発売されているDigitrax社製品になりますが、個人で輸入すれば、安く、特徴ある各社の製品を手にすることが可能」という状況もそのまま現在に至ってますが、KATOさんの力の入れ具合が結構たいしたもので、マニュアルの日本語化など普及を大きく後押ししています。2003年現在、日本ではコントローラーやデコーダーはKATOさんが扱うDigitrax社がほとんどではないかと思われるほどのシェアになっています。そろそろ車載デコーダーを標準装備した日本型製品が出てきてもおかしくない状況になっていると思います。

INDEX

1. DCCについて
2. 
DCC導入で変わること
3. 
最近の流れ

DCCのお話

DCC関係リンク

1.DCC=デジタル・コマンド・コントロールについて

従来の制御では、2本のレール(もしくは架線)を使ってモーターを回転させる電力を送り、その区間のレールに載っているモーター付きの機関車や電動車を動かす方式でした。従来方式では、レールがつながっている区間に載せた車両はすべて同じ電力を受け取って動くため、絶縁されずにつながっている線路上にある車両はすべて同じ動きをしていまいます。1列車、1つの機関車を個別に運転するには、同じ区間には制御したい車両だけを載せて運転しなくてはなりませんでした。また、2列車以上を運転したい場合には、線路に適当な絶縁を施しレール側をいくつかの区間に分割し、2つ以上の区間を使って複数の列車や機関車に別々の電力を送って個別に制御するしかありませんでした。
従来の方式は2線式の直流制御登場以来永年に渡って使われてきた方式ですが、複雑な運転や多数の列車を同時に運転したい場合には線路側に複数の電力を選択できる仕掛けを施さなくてはならず、運転も電力の制御も大変複雑になっていました。

DCCでは、レールに電力と信号を送り信号を受け取るデコーダーを車載することでレールの電力を使って自由に運転ができる。レールにはDCCのコマンドステーションから一様に電力を供給すればよく(同時に信号も送られる)、複雑なレール側の区間切り換えや手動のスイッチによる制御などは全く必要がなくなります。
運転は全く簡単で、コマンドステーションに接続した専用のスロットル(コントローラー)で車両に積まれたデコーダーのアドレスを指定さえすれば、速度や進行方向の切り換えを手元で制御することができます。

信号はレールへの交流電力に乗せてレール上にある全ての車両で読みとれるように送られています。インターネットやFOMAでお馴染みのパケット通信方式で「1」と「0」の信号の組み合わせが送られています。車両やポイント(そうそう、ポイントも手元で制御できます)にはデコーダーをセットしていなければいけませんが、このデコーダーがレールに流れるパケットから自分への信号を聞き取ってモーターへ電気を(もちろんここは直流の電気です)流したり、ライトを点け、汽笛を鳴らし(サウンドデコーダーの場合)といったことを自由自在に行うことができるのです。

2.DCC導入で変わること

上に書いたように、DCCではすべてのレールに同じ信号を流せばよく、従来の方式で必要なギャップやキャブコントロールのスイッチなどが不要になります。それぞれの機関車や電動車は他の機関車や電動車と離れていさえすれば全く別々の運転ができるのです。
例えば、本線を使っての入れ換え作業や列車の分割、併合なんてことが煩わしい操作なしにできるのはDCCならではの楽しみです。

実物同様、追突や正面・側面衝突などの事故があり得ます。
これまではギャップやポイントで仕切られたレールの区間では同じ電圧がかかっているため、間違えて他のコントローラーが制御している区間に乗り入れてしまったとしても、同じ方向へほぼ同じぐらいの速度で動きますから、緩い追突はあるかも知れませんが、正面衝突はめったに起こりません。起こるとすればポイントの誤操作でドッカーンぐらいでしょう。しかし、DCCでは数センチ前を走っている列車とでも違う速度や進行方向で走らせることができるので、下手をすると相当な速度で正面衝突!!なんてことも起こるのです。

動力車にはデコーダーを積まないといけません。
これはちょっとした出費になります。が、この出費も最近だいぶ軽くなってきましたし、DCCでの運転を味わってしまうと手持ちの全てにデコーダーを積みたくなるものです。ちなみに、1両当たりの費用は約2千円ぐらいです。(2003.7現在)

ファンクションでイロイロ遊べます。
車載するデコーダーにはモーターを回すだけでなくいくつかの機能があります。デコーダーによってその数はイロイロですが、最低2つ〜前照灯とテールライトの点灯に当てることが多い〜のファンクションを持っています。
うまくファンクションを使うと、例えばドアを開け閉めしたり、ライトを点滅させたり、室内灯を点けたり消したり等々、楽しめる操作ができます。標準的なファンクションでも停車中にライトが点灯しているのは実感的でいいものです。

3.最近の流れ

日本ではDCCは漸く普及期に入ったところですが、欧米とくにアメリカでは各種のインターフェイスや新しい機能を搭載したデコーダーなどが使われています。単にデコーダーを載せた車両を個別に選択して走らせることから出発したDCCは、運転や制御の面でそれまでのアナログ方式で行っていたものを次々にデジタル化してきました。

デコーダーの進化は小型化、多機能化、単機能小型化、特殊用途、特殊機能を搭載したデコーダーなどの進化形が登場しています。
車載デコーダーでは、電車の先頭車に載せるファンクションだけのデコーダー、位