ドイツ&スイス・イタリアの旅  7/10

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2000.7.10  Dillingen an der Donau, Goeppingen, Giegen 10日は一日Joerg Roller家の皆さんと観光

メルクリン博物館の入り口

 Joergは、元オルガン職人、今は育児に専念する専業主夫です。奥さんのDorisはお医者さん。Dillingenはドナウ川が流れる小さな町で、Ulmからローカル線で30分くらいの所。丘陵地帯にある典型的な南ドイツの町です。

Joergの運転で近郊の観光に出発、私の要望はMaerkrin本社、そして、かみさん要望のSteif本社。どちらも本社に博物館が備えられていて結構楽しめます。

 GoeppingenにあるMaerkrinの博物館は創業当時の玩具からブリキのおもちゃ、蒸気模型、そして鉄道模型と、歴史も判る構成で子供から大人まで楽しめる博物館です。日本ではカトーのショウルーム的な雰囲気もありますが、販売より展示が重視されているところが大きな違いでしょうか。レイアウトもGからZまでそれぞれに手の混んだものが展示されていました。

出発準備、ハナに靴を履かせるトーマス

 左:1/220 Zゲージのジオラマが3台。雪景色や湖畔の景色など、子供でなくても楽しくなります。

 右:玄関横のGゲージ庭園鉄道レイアウト。子どもたちは楽しくてしょうがないらしく、列車を追いかけて走り回っていました。大きな模型もいいですね。

 

 左 :創業当時のブリキ製の機関車。ラックレールの模型もあって、当時からとても手の込んだ製品だったことが偲ばれる。

 右 :最近発売されたブタの車。レールの上をブタが走り回る。ユーモラスというか、なんというか・・・ドイツ人にはブタは親しみのある動物なのでしょうか。ブタ肉好きだからネ。

 メルクリン本社の博物館を後に、ゲッピンゲン市内で食事またまたおいしいドイツ料理をご馳走になってしまいました。その後、車で30分くらい走ってテディベアで有名なシュタイフ本社のあるギーゲンへ。

 シュタイフ本社前にあるテディベアのモニュメント

Steiffもメルクリン同様、本社に博物館を併設しています。今日は一日中おもちゃ三昧、子どもたちもこんな客ならいつでも来て欲しいのでは??

左:Steiffの博物館、元祖テディベアと記念撮影。

下:おもちゃの山の前で記念撮影・・といってもトーマスのカメラもおもちゃ

 

最新バージョンのテディベア
Steiffのネコ こちらも有名ですネ
テディベアのSteiff社のある町にJoergの勤めていたパイプオルガン工房があるので、見学させてもらいました。

 パイプオルガンの製造工程などそう簡単に見ることはできないので貴重な体験です。私達夫婦が結婚式を行った大阪の川口教会のオルガンも彼等の作品で、そのオルガンを組み立てに来たのが現在の社長と若かりしころのJoerg。かみさんとはそれ以来の友達。

オルガンは、組み立ての最終工程を見るとほとんど建築物だということが判りますが、各工程は木工、金工、そして建築。そんな感じですネ。

左:社長の作業机。右下の金管を調整しているところ。

左:複雑なパターンになる音色の操作部分? レバーを引くと連動してこの穴が動き、空気が木管や金管に導かれる。この部分は木工で、フライス盤のようなマシンで穴を削る。

右:金属パイプ。チャラチャラした音がする?

このオルガン工房にも、日本のヤマハやカワイなどから注文が来るそうです。ドイツのマイスター制度がいまでもこのような伝統的な工芸品をビジネスとして作り続ける下地となっているのでしょう。

左は最終の組立工程、建築物と変わりません。この作業場は3階にあるが、この階だけは天井の高さがとても高くできています。

右:1階にある設計室。ドラフターの奥にオルガンのミニチュアが飾られている。どこかの教会かホールに納めた時の記念だろうか?

そんな訳で通常は見られないオルガン工場を隅々まで見せてもらうことができました。今回の旅行で一番貴重な経験でしょう。


この晩もJoerg宅に泊めていただきすっかりゲスト気分を味わってしまいました。

 

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