アメリカ型

2002.5.5 更新

プロローグ

2000年のゴールデンウィーク明けにM氏から自宅に遊びに来ないかという誘いを受けた。
一昨年?新築したM氏の自宅は屋根裏に秘密基地と称する12畳もあるパーマネントレイアウトスペースを作り込んである。今時の日本では恵まれた住環境・模型環境で、そこに完成当時はNゲージとスイス型を展開するとのことだった。

邪魔してみると、なにやら綺麗なJADE GREENの貨車やらPacemaker、ヘビーウェイトと称する古めの客車、コルゲートサイドというらしい銀色の客車・・。見えるところだけでも10両はある蒸気機関車の一群、F3?E8A?・・用語すら判らないディーゼル機関車たちも並んでいた。プラ製だから安いんだ、というが半年ほど会っていないだけなのに。幼なじみが突然ヤマンバに変身したような(^^;)、えらい変わり様であった。

から人を引き込むのが巧いM氏である。楽しみ方のコツを心得ている。話を聞くうち、馴染みのなかったアメリカンな車両たちが輝きだすから不思議である。ケーディーカプラーが大変スムーズだって? なになに? 貨車の入れ換えがカンペキに行えるって? うむむ。 安くても走行性能は良い? ロードネームを決めて各社で乗り入れて楽しもうってか!? アメリカ型は機関車や客車の色やデザインでかっこいいところを選ぶのが面白いって?!
M氏宅を後にする、バッグの中には「撒き餌」と称するカトーアメリカのホッパー貨車セットが収まっていた。

宅して撒き餌をかじってみた。パチパチッと気持ちよく組めるキットであった。見事な走行性能な上に1両が1000円程度。早速、数日後に池袋の西山洋書へ出向き、アメリカの鉄道本を眺めてみた。驚いたことに、各社別になった写真集がずらーっと並んでいる。ちょっと立ち読みしてみると、これまでのスイス型と違って英語で書かれているではないか(当たり前!)。くやしいことに、内容がそこそこ判ってしまうのでどんどん惹かれてしまうのだ。リーディング鉄道? モノポリーにあったね、ペンシルベニア鉄道もありますな、ほほぉ、B&O鉄道ってのはボルチモア&オハイオだったのか。(このくらいアメリカの鉄道には無知だったのです)

局、西山では渋い塗り分けが気に入った(そしてモノポリーで馴染みだった)B&O鉄道のソフトカバーと貨車の本を入手。読み耽るうちにボルチモア&オケガワ鉄道が形づくられてしまっていた。それから1ヶ月、頭の中はロイヤルブルーな日々が続いている。カルト教団にはまる人が多いのもわかるような気がするこの頃である。

 

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M氏 書斎にて・・手にはカブース
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プロローグ2・増殖

氏のまき散らしたウィルスの感染力はものすごいものがある。同様に数名が感染した模様で、さらに孫感染者が続出しているのだ。かくいう私も保菌者として地道に宣教をし始めているという有様であるから、数年後にはりっぱな運転会が開けるであろう。スイス型の時も発生源が違ったとはいえ、M氏感染後の増殖はなかなか激しいものがあったと記憶している。
現在、M氏のNYC、私のB&Oをはじめとして、確認できているところで UP、SFが発足している。NHなんて渋いところに手をつけたのもいるようだ。

はといえば、TMトレインさんにM氏とF氏とで出かけ、数量の貨車を手にしていた。Accurail、Details Westのキットである。どちらも簡単に組めてしまいあっけなかったが、簡単な包装と割り切ったキット、そこそこの出来映えが気に入った。しかし、日本で買うとどうしても定価より遙かに高い値段になってしまう。これはBEMOを買っていた時と同様で(あ、過去形になってる)、これまたBEMOでも行なっていた直輸入に頼ることとした。依然、資金難は続いているのである。(詳細はGrBのページを見てネ)

金難といいながら増殖が続くのがアメリカ型のすごいところである。ま、まったく金をかけないというわけではないから、アメリカ型だからということでもないのだが。 直輸入による増殖は待つ時間の楽しみがあって、即ち、到着までのもどかしさもお勉強タイムになってよろしいのである。Yahoo USAも会員になってしまったし、InfoSeek(USA)にはeHobbiesという鉄道模型の通販も扱うコーナーがあることを発見。通販サイト探しも英語は楽である。 今では、ディスカウントトレインオンラインに入り浸り、ここは名前の通り安さが魅力。在庫状況も一目で確認できるのがよろしい。

うこうするうちにM氏から「B&Oの機関車注文入れといたヨ」との直電が入った。「???」、なるほど、手回しのいいことで(^^;)、な〜んも言えない私であった。なんでも、これは必須という機関車3両だそうな、M氏宅で私が気に入ったスイッチャーもリストにあるらしい。1両8千円ぐらいだそうだから取りあえず大きな負担にはならないだろう。(カミさん読んでないやろなぁ)

えました、いろいろ・・。私はといえば、2000.9現在で51両、その後、カブースホビーズという通販店にも手を拡げ、航空便やら船便やらで続々着荷。郵便局や宅急便の不在連絡票の差出し人「USA」という荷物達・・。私だけでなく、TMトレインさんへの訪問も仲間が増えた。各社の版図を繋げるとアメリカ大陸を横断できる路線が形成され、五大湖から南部へイリノイセントラルが縦断している。フロリダへの路線拡張を企てるNYCグループ??。ボストンも陥ちたらしい。

 

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