ドイツ&スイスの旅 現地レポート 7/12-14


2000.7.12

Passau, Regensburg, Muenchen

12日はPasssauでほぼ一日を過ごし、夜行列車乗車のためにMuenchenへ移動というスケジュール。
移動途中でPlattlingとregensburgに立ち寄りました。

 Passauはドナウ川とイン川、イルツ川の合流するドイツ東南端の町で、ここはかみさんのリクエストに応えてほぼ終日を観光。教会のオルガンコンサートを聞き、ガラス博物館を訪ねる文化的な一日でした。

 こちらに来てずっと寒い毎日なのですが、12日、寒さは頂点に達していて途中土砂降りに遭うなど、天候はいまひとつですが、中世のたたずまいそのままの小さな町でドナウの流れなどを眺めながら散歩するのもいいですね。

 気候といい町の静けさといい、このままでは社会

復帰できないかもしれません。

写真:教会に設置されたオルガンでは世界一の規模というPassau Domのオルガン。祭壇側にも設置され、天の声との掛け合いなどとても荘厳な音色を聞かせてくれました。

 Passauで合流するドナウの流れ、左手が合流点になります。

昨日まで滞在したDillingenのさらに上流から流れ出し、オーストリア、チェコ、ハンガリーなどを流れて黒海へ注ぎます。上流域ではこれから訪ねるライン川と山一つ隔てたところを流れますが、ほんのわずかで黒海と北海に分かれるというのもスケールの大きな話です。

ガラス博物館の入り口にある飾り。

 

 

 Passauから夜行へ乗るためにMuenchenへ移動しましたが、途中ちょっとだけホームから鉄ちゃんしました。Plattlingという小さな町でしたが、構内の外れに蒸気機関車が留置されていたり、日本では見られなくなった木材を輸送する貨車(日本のチキ)、151と152の重連運用などなかなか貴重な写真をゲット。

 さらに、乗り換えで立ち寄ったRegensuburgも一時間ほど町を散策、立派な塔のある教会をドナウに架かる橋から眺め、ドイツ旅行していました。

 


2000.7.13

Hannover, Hildesheim, Goslar, Wernigerode

Muenchenからタルゴ車のNacht ZugでHannoverに朝到着。生まれて初めてのタルゴ車はなかなか快適でした。ま、予約の都合で寝台車ではなくリーゲワーゲン(クシェット)でしたが、上下二段にかかるカーテンなど個室に近い使い勝手です。

 Hannoverでは、今年限りと言われている103を撮影できました。
 我々の乗ったHildesheim行と同じく103の牽引するBerlin行が同時刻に発車する様子は、もう一度これだけのために来てもいいのでは?と思わせるものがあります。

 ドイツではほとんどの列車がプッシュプル運転をしているのに、103牽引の列車は昔ながらのプル運転。このあたりが廃車の理由ではないかとも思えます。

写真はGoslarのマルクト広場。 スズキ製だと思っているスマート(二人乗りでドイツ国内ではかなりよく見かける)
右端はWernigerodeからブロッケン山などを結ぶハルツ鉄道の蒸気機関車牽引列車。

Goslarでは2件ほど軽く美術館巡り、その後新型の気動車でWernigerodeへ。ここにはハルツ鉄道という元DRの蒸機鉄道が保存されています。ホテルを確保後、これに乗ってブロッケン山山頂まで半分鉄してきました。

変なものシリーズ:mezzo mix コカ・コーラが出しているファンタオレンジとコーラをまぜた飲み物。
かなり怪汁ではないか?
右は町の靴屋さん。マネキンの足が妙にリアル。


2000.7.14

Wernigerode, Braunschweig, Manheim, Basel, Luzern

 行程を見ても判るように目一杯鉄道で移動をした一日でした。
というのも、ドイツからスイス入りに利用しようとした夜行列車がドイツの学生の夏休みに掛かったため満席で、寝台車はおろか座席車までも全く予約できない状態だということが判ったからです。

それでも、午前中はWernigerodeの町で蒸気機関車を撮影したり朝市を見たりとちょっとだけ観光は楽しめました。左の写真はHarz鉄道の蒸気機関車が町中を横切るところです。機関車の後が市街地で、朝市がたけなわ、さらにグッドタイミングで市庁舎前では結婚式を終えたカップルが記念撮影しているところでした。

 これまでの経験では夜行が満席だったことがなかったもので、のんびりとWernigerodeのDB窓口でその晩の寝台を予約しようとしたところ、全くなし。仕方なくBraunschweigまで出て再度挑戦してみたものの座席も満席ということが判り、急遽ICEを乗り継いでスイス入りを決意したという訳です。

 15日は、9日に分かれた谷野、深田両名と合流、フルカ峠旧線で復活運転をしているDFBの今期運転開始記念列車の予約を入れているため、この日中に最低でもLuzernには行っていないといけないのです。結局、Braunschweigで一番早く出るFrankfurt方面のICEをつかまえスイスへ向かいました。

写真右は、Wernigerodeの朝市の模様。市庁舎前の広場で行われ、結婚式のカップルがバラの花びらを浴びながら記念撮影をしているところでした。

左は、市内観光の予定が移動に変わってしまったため仕方なく撮ったBraunschweig駅前の様子。9年前にも来ましたが見事に現代的な駅前に生まれ変わっていました。中央は市電とバス

の停留所です。

移動はBraunschweigを13:00発のICEで出発、途中ManheimでICEを乗り継いでBaselでスイス入り。ここからスイスのICに乗り換えてAlth-Goldauに21時着。小雨の中ホテルを探したのですが、インフォメーションもなく、ホテルもシーズン前らしく営業しているところが見つかりません。仕方なく、駅前のマクドナルド(なぜかここだけ営業していた)で腹ごしらえをしてLuzernに逆戻り、豪雨の中、駅前にあった新婚旅行で宿泊したホテルへチェックイン! 時刻はすでに11時、なんとか雨露だけは凌げました。

 


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