その4:運転会用ボードを作っています

その4もここに書きながら進めることにしました。
運転会も近いし、今から間に合う???といった状況ですが、ポイントから始めてボードまで・・・無謀か!

niftyの鉄道模型フォーラムを中心に模型の活動をしているので運転会には度々参加してきました。
私の場合、車両だけの参加よりも駅や通過モジュールなど持ち込んで広い場所で運転したいというスタンスで参加しているので、運転会用のモジュールは何度か作ってきました。12mmスイス型でも紹介しているように、全線ハンドスパイクでボードを作ったこともあるので、今回ポイント自作でボードを作ることには大きな抵抗はありません。しかし、ポイントを作るのはやっぱり手間がかかるけど。
前回に比べてフライス盤が戦力に加わっているので作業はずっと楽になるはず。それよりも、使い勝手のいい5番ポイントを作りたかったというのが動機といえば動機でしょうか。

今回のボードは300×900mmのボードを組み合わせてアメリカ型のヤードを作ります。
アメリカ型は車両も大きく編成も半端じゃないので、このヤードもかなりの大型になります。さすがに全線ハンドスパイクはドンデモナイです。ポイントの部分だけハンドスパイクすることにして、ポイント以外はシノハラのフレキシブルレールで距離?を稼ぐことにしました。
使用するフレキは#83、引き抜きレールもシノハラの#83を使い違和感のないようにします。

(1)ふたたびポイントを作る

のっけからポイントです(^^;)。
前回の#55に比べるとかなり太く感じる#83、作業性はとてもよろしく、スイスイ進む筈です。

マックの安物CADソフトで粗々設計して、早くもレールを切り始めました。

基本的には前回も#5ポイントですし、肝心な先端レールとフログ部分は前回の経験と新兵器で進められるので設計図も前回の流用でなんとかなりそうです。

今回の先端レールは40mm、先端レール部分だけで言えば番手は40番、先端レールからフログまでで#5にカーブします。ちょっと強引ではありますが、900mmのボードでポイントをいくつか収める必要があるのでこうなってしまいます。

まずは引き抜きレールから先端レールを切り出します。
前回は先端レールの加工まで行った年季の入ったバイスに頭を下に銜え、糸鋸で切断しました。

レール2本で糸鋸の刃がダメになりますネ。洋白レールは真鍮よりも堅いようです。刃は安物のヘラクレスです。ま、その辺のDIYで売ってる刃では1本切れないかも??

ヤードなのでポイントは結構な数になります、失敗した場合に備えて(このあとすぐに現実となる・・)多めに40本ばかり切っておきました。

前回はここから斜めに薄く1本ずつヤスリで仕上げたのですが、今回はフライス盤があります!

バイスに斜めに銜えガリガリ削りだします。気を遣うのは位置決めだけ、楽勝です。
位置決めは、レール頭の幅だけ斜めに銜えています。下の写真(ポイントの左側先端レール)の場合は頭から見て右手をレール頭が隠れるまで、左手側は頭が露出するまでバイスに銜えました。


写真では判りづらいとは思いますが、先端のレール頭を0.3mm残しています。
受け側のレールも0.3mm削りこみます。この辺り実物とは大きく違ってしまいますが、ここを実物通りにするには先端部分はレールから削ることができなくなります。実は、前作では半分削ったので、それなりに進歩してます(^^;)>

進歩の元となったフライス作業は、0.2mmずつ慎重に削っています。当然ですが、手作業よりも平らに削れます(手作業が下手くそなんだけど・・)。

前回レールをハンダ付けしたフログ部分も今回はフライス盤で作ります。
作業性はさらに良くなって、自慢の回転バイスでフログの番手は一発で合わせることができます。また、実物と違ってレールの隙間が大きい模型で一番の弱点となる車輪の落ち込みも、フライス盤で車輪に合わせた溝の深さにすることができるというメリットがあります。

続く

2002.5.26

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