その3:EASTERN CAR WORKS 客車キットメイク(3)

塗装というのは毎度のことながら悩ましい作業であります。
グレーまではなんとか、と思ったのですが、若干暗いかな?と感じていた前回までのグレーにやっぱり満足できなくなって、もう一度グレーからやり直し。

右が塗り直したグレーにマスキングをした段階です。(2)に比べて少し明るいグレーになりました。

窓周りのマスキングは写真を参考に適当に決めてます。概ね正解じゃないかと思ってます。マスキングテープはテープをそのまま貼り、カッターで所定の高さにカットしています。よーく見ると塗装の継ぎ目にカッター刃跡があります。見えないけどね。7両分の作業は久々なだけに大変な作業量でした。

ここで塗料の調合とおもむろにブルー系を取り揃えてみると、タミヤアクリルカラーのX3・・ロイヤルブルー・・、筆でプラ板切れに塗ってみるとなかなか感じが出ています。蓋の色などはそのものB&Oロイヤルブルー、取り敢えず塗ってから調整することとして塗装を開始しました。

手術用手袋を準備して塗装開始!


左はバックマンのヘビーウェイトと並べたところ、まだ台車は塗装してません。
写真では判りづらいのですが、X3のロイヤルブルーそのままにすると後期の機関車色に近いことが判りました。

そこで、ちょっと浮気して(というかその予定だったのですが)作りかけのGP35をこの色で塗装(その2参照)。

客車は少し緑を加えて塗り直し・・・、ところが今度は緑が強すぎ、緑はちょっと加えるだけで青の色相を大きく変えてしまうことが判明しました。あれこれカット&トライの後、なんとか見られる色を見つけ、ロイヤルブルー部分は全車塗装完了しました。

床板と台車はたっぷりフラットベースを加えた黒で塗装しました。


右が塗装を終えたB&Oのストリームライン客車です。7両全車に牽引機のE8を添えて記念撮影。なかなかお似合いです。

塗装の仕上げはイエローのライン、窓上の「BALTIMORE & OHIO」「PULLMANN」などお化粧が待っています。カプラーもまだだし。。

ちなみに、写真から判断すると屋根もロイヤルブルーらしいのでマスキング作業がちょっと楽になりました。

GMプラキットに慣れた私にはかなり癖のあるキットでしたが、それなりに手を掛けて仕上げるとそこそこ見られる車両ができつつあります。

次回は最終回、仕上げの工程です。

2002.5.12

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今回の完成見本:B&O寝台車TYGART Morning Sun Books より