その2:Santa Fe GP-35を B&O に (2)

デコーダ待ちでしばらく中断してましたが、岩橋商会さんから取り寄せて工作再開です。

 DCCパーツの取り寄せも便利になりましたね、普及するってことはありがたいものです。Loyさんのお店からの取り寄せはKATOが取り扱い始めてからというもの納期が不安定になってましたらから、国内で調達できるのはメリットが大きいです。円安も手伝って国内価格も(相対的に)かなり手頃な様相ですし。
 さて、しばらく中断している間も分解されたGP35はパソコンデスクに陣取って「はよー作ってや!」と言わんばかりにこちらを眺めております。B&OとWM、RDGの車両しかいない我が家ではSanta Feのロードネームは新鮮で良かったのですが。デコーダーを買いに行くのも面倒だと、海外通販の好機を狙っていまものの、なかなか円高に振れる状況ではなく気が付いたら1$=135円なんてトンデモナイことになってしまいました。そんな折りに岩橋さんからデコーダーも扱うよ〜なんてやさしい言葉を掛けていただき(^^)、やっと重い腰を上げて工作再開となりました。
 実は、この間上回りの塗装をすれば良かったのに、どうもしっくりくる塗料がないのです。調合する手もありますが、これからもYahooオークションからの入手が考えられるので(というよりこの円高じゃYahoo頼りだわい)いい色に巡り会うまではこのままか?という状況です。仕方ないのでエバーグリーンのプラ板でも仕入れがてらPolly Scaleのカラーを頼むことにしました。

ということで、今回は下回りに手を付けました。またまたデコーダー搭載・・マンネリ化してきましたね。
今回もふんだんな画像で重〜いページに仕上げております(^^;)。

(2)デコーダーの搭載

 左が今日の完成形です。ここではKato動力の様子を見てもらいます。さすがにカトーさんで手慣れた手法を使って下回り側にライトまで納めてます。上回りを外すとライトの線がニョロニョロ・・なんてことは一切ありませんね。それを見てしまうと加工後もすっきり配線を納めることに燃えてしまいます(^^)。
 一番上に乗っているのがウェイトを兼ねたダイキャスト製のブロックで、配電盤の役目をしているプラパーツを上から押さえる構造になっています。
 ばらしながらどこにデコーダーを搭載できるか、DH121が入るのか、配線の取り回しはどうするかなど考えるのも楽しいものです。(これだけで1週間ほど工期が伸びるのですが)

 検討結果は・・
 ・既存の基板、電球、配線はほとんど使えない。
 ・DH121はスペースの余裕がないのでDN121を使用する。
 ・ダイキャストブロックはウェイトを兼ねているためできる限り使用する。

 こんな程度で配線の取り回しを現物あわせで進めることにしました。

 まずはライトの交換、ライトは基板にダイオードとともに配線され、定電圧点灯になってますが、3V球が使われているためDCCでは使えません。今回はこのあたりもすべて捨てて枠だけ使わせてもらいました。 右の写真のように、製品のライトを基板ごと取り外し別途用意した12V球をテープで固定しました。

 次に、ダイキャストブロックにデコーダーを搭載するスペースを彫り込みました。
 GP35は意外にスペースがなく、DHではダイキャストブロックを残すことができません、DNはさすがにNゲージ用だけあって幅も厚さも十分な余裕があります。この2つのデコーダーの違いは、定格電流とファンクションですが、カトー動力の性能からすれば1Aあれば十分、ファンクションも特に使ってないので問題なしです。

 このブロックはアルミダイキャストなのでフライス盤でサクサク削れます。彫り込んだ角が丸くなってますが、作業性を重視して4mmのエンドミルで削っているため、2mmのRが付いたやさしげな(^^;)穴が開いてます。
 ここに右のようにデコーダーをすっぽり納めてテープで止めました。配線はこの時点ではそのままにしています。

 ここまで加工が終われば後は配線のみ、仮組して配線の収納を考えます。製品は当然ですが配線をハンダ付けすることなしにうまく接点が接触するよう設計されており、意外に配線を収納するスペースが少なくなっています。

 配線を押さえるための突起など不要な部分を削り取りながら、なるべく組み立て後にハンダ付けできるよう配線をほんの少し長目にして組み立てるのがよろしいようです。

 前後の台車から立ち上がった線は製品ではプラパーツに止めた銅線に差し込まれ、モーターから立ち上がる接点に接触するようになっています。DCCでは動力と線路からの給電の間にデコーダーを入れるので、前後の台車の線はそれぞれをビニール線で結線し、モーターの接点はお互いに接触しないように短く切りつめました。

 仮組のままデコーダーの配線をできるだけ短く切りつめて配線し、余裕を見ている部分はピンセットなどでくせをつけて収納していきます。

 配線自体は線路2本、動力側2本、ライト3本の合計7本ですから前後を間違えないよう結線するだけ。1時間もかからずに完了です。

 こうしてみると考えている時間が一番長いです(^^;)。
 ま、それが一番楽しいのではありますが。

2002.2.3

 


最終形態 B&O GP-35 image : Capitol Herald

 

PREVIOUSBACKNEXT