その4:スケルトンログカー (1)角材製ログカーの製作
 バックマン製のスケルトンログカーは適当な大きさでとても雰囲気のいい製品です。
ところが、この車はダイキャストと樹脂でできているのでとんでもなく重く、編成にするとシェイでさえ平担線で10両牽くのは大変です。ロギングなんだから坂を下る方向が積車とはいえ、カプラーにも結構な負担がかかります。

 そこで、今回はスケルトンログカーの簡単な造作をいいことに、角材製で軽量化を図り長編成運転をしようという試みです。

 スケルトンログカーの小編成

1. 組立開始


取りあえず、2両分だけ角材とプラ板で仕上げ、量産できそうな部分を次回量産試作とすることにした。

まずは種車となるバックマン製のスケルトンログカーの図面を起こし、角材とプラ板から切り出して組み立ててみる。各部の合わせなど問題なければプラ板部分をエッチングで量産することにする。

角材部分を量産したいところだが、ボリュームのあるパーツになるので素人にはレジンコピーぐらいしか手がなく、折角の軽量化を台無しにしてしまうので、こちらは角材切り出ししかなさそうである。

種車のスケルトンログカー→


主に木材を組み合わせた部分の補強材となる部分をプラ板で作成した。特徴となるゴツゴツしたボルトは組立後に真鍮線などで表現するので、プラ板は帯材を切り出して貼り合わせとなる。

 

←プラ板から切り出し貼り合わせした補強材 


角材はDIYで売っているごくありふれた檜棒を組み合わせている。
台枠は5×5mmの角材を2本並べと、6×8mmという変形の角材の2バージョンを作ってみた。左が6×8、右が5×10mm、種車の主台枠は5×10mmなので右の車が種車と似ている。
材木を受ける太い横桁は3×6mmを2本並べて6×6mmとしている。継ぎ合わせは補強材のプラ板で綺麗に隠れてくれる。

角材は組立前にワイヤーブラシで木目を削りだした。結構それらしい雰囲気になるが、種車の表現には及ばない・・種車が結構オーバーな表現という噂も^^;


左の写真はバックマンの台車を借りて雰囲気を確かめたところ。簡単な構造だけにそこそこうまいことコピーできている。(よね?)

ボルトや鎖などをくわえれば良い雰囲気になりそうです。

 

写真のレールも角材から切り出した枕木にシノハラの#83レールを組み合わせた物。モジュールはこのパターンで製作しようとしてます。

 ウェブで集めた各種ログカー


バックマンのコピーもの以外にもバリエーションをいくつか揃えたくなり、ウェブで作例やキットの画像を集めてみました。

左はOn30のキットです。細目の桁にレールを渡してあるもので、このタイプのログカーも普通に見られたようです。

下はGゲージのキット。
さすがにGは細かいところまで作られてますが、台枠の細さやステーなど参考になります。

 つづく


 

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