オルファ・カッター

2001.2.12


オルファというメーカーはカッターの始祖なのですね。昭和31年の発売ですから、私の生まれた年に発明されたものだそうで親しみが倍増しております。社名ともなった名前の由来は「折る刃式カッターナイフ」だそうです。
私が手にしたのは昭和43年だったと思います。オルファカッターの歴史を見るとちょうどオルファというブランド名が付いたころのようで、私は近所の文房具屋の傷物投げ売りで安く買ったものでした。

それまでは20円で売られていたボンナイフという文具用カミソリを使っていましたので、模型づくりでの使いやすさは月とスッポン。今でもカッター使いに自信があるのはこのころ鉛筆削りから模型作りまでこのカッターを使い倒していたからにほかありません。

カッターによるペーパー工作の生産性はボンナイフの比ではありません。
まずはグリップ、折り畳みカミソリの域を出ないボンナイフは直線を切る時にも刃の後ろ側に指を当てなくてはならず、カバーされてるとはいえあまり安全ではありませんでした。その点、カッターは切り出す支点のほど近くまで握ることができるので窓開けなどでも正確な位置に刃を進めることができます。
さらに、オルファの語源ともなった切れなくなったら折って新しい刃に換えた状態になるところも、替え刃を何枚も用意しなくても良く使いやすいところでした。

いまとなっては当たり前の機能ですが、当時は本当に画期的な商品でした。

 

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