フライス盤手習い中 2

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たったこれだけでも学んだことがあった

 さて、第3作はいよいよ真鍮を削ることになるのだが、その前に、ここまで加工をしていて気が付いたことを少しご披露させていただこうと思う。(初心者の戯言と思ってご笑覧ください)

 それは、切削用の図面に記入する数値の入れ方である。下の図を見て欲しい、通常の図面であれば赤い数値を記入すれば十分であるのだが、フライス盤で加工する場合には青の数値を記入すると都合がいいと思ったのである。


フライス盤のXY軸の送りネジには若干の遊びがあるので、クロステーブルを行ったり来たりさせると精度が落ちてしまうからで、X方向、Y方向ともどちらか一方から進めながら削るとかなりの精度が期待できるのである。
 そんなわけで、青色の数値のように、どこか一点を基準に送りネジを一方向に進めて作業することを前提にした図面を書くと作業性が大きく上がる。(少なくとも、ここまではそう思っている。今後ベテラン諸氏のアドバイスでころっと変わるかも知れないが(^^;))

そうそう、もうひとつ失敗から学んだことに、エンドミルには径があることを忘れちゃいけないってことがある。これは、青い数値の入った図を書いて作業すればほとんど問題にはならないのだが、当初行ったり来たりしながら切削しているときに起きたことである。


 例えば、3mm径のエンドミルであれば、刃の右側を使っているところから反転して左側を使う場合、3mm左に作用点が移動しているということである(ややこしいネ)。送りネジの目盛りを頼りに作業をしていると、ついつい刃を送りすぎてしまうのである(おまえだけだ、と言われそう・・・)。上の図の赤い数値に頼って作業をすると起こりがちなミスと思うのだが、削り過ぎたピースはもう使い物にならないのだ(;_;)。

 

習熟運転その3:Nゲージ・TR41D台車

 第3作目(といってもどれも完成してない)も2作目と同じNゲージの台車を作るのだが、今回は材料が真鍮になる。柔らかくて削り易いアルミよりも少し硬度がある粘っこい金属である、エンドミルの移動速度は半分くらいだろうか、しっかりしている分仕上がりはいいのではないか?と期待しているのだが。

 まずは目論見、下の図が見取り図?。今回から枕バネ部分を別パーツにすることとした。

 何故かって? 作れないから(^^;)。

 差し当たって問題となりそうなところは枕バネのカバー?の作り方だろう。うまくできあがった時には、4点の部品を銀ロウ付けで接着の予定である。

さて、どうなることやら。  2001.2.17

***

 2/18、庭仕事を片づけて夕方から作業に入った。

 切削の前に実物写真を集めて再度作り方を検討してみた。実物で検討する内、枕バネカバーは台車枠と一体で削り出し、バネとダンパーを別部品にする方がよさそうに思えてきた。

 例によってピース作りに2時間ほどかかり、7mm角柱を寝かせてバイスにセットし切削を開始した。ロータリーバイスは0度(もしくは90度)にするとピースの面と直交した切削ができる。(右の写真)

 真鍮の切削は考えていたよりもサクサクと削れるのだということが解った。切削速度はアルミに比べゆっくりになり、0.5mm/秒ぐらいだろうか。一度に削る深さは0.2mmから0.3mmほど、削りかすがアルミの時より細かくなる。

 写真下左が台車の大きさまで外枠を削ったところである。切削面が綺麗なのは、深さを固定して立ち壁を0.1mmずつ削ったため。

 写真右が枕バネカバー部分と左右の軸箱を残して台枠面まで削ったところ。新図面の威力で作業が早くなった。

 

今日の作業はここまで。

なんだか毎回同じ事をしているネ(^^;)。


続く

to be continued

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