第9話

サウンドデコーダーの音量アップ 5

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2003.5.18

 さて今回は、フライホィールの作成とボールジョイントの処理ぐらいまで行けるかな?
 タイトルはサウンドなんだけど、ここからしばらくはサウンドはお休み。

 結局モーターを買ってしまったので換装することにした。このところあまり聞かなくなったキャノン精機のモーター、一時流行りましたネ。

モーターにはかなり大きめのフライホィールがセットされている。中心にプラの輪芯、真鍮部分はプラ芯の外側となっていて、プラ輪芯がモーター軸にきっちりハマるようになっている。

前回も書いたように、キャノンモーターの軸は2mm、オリジナルモーターは2.25mmである。

フライホィール全体を削りだそうとも考えたが、オリジナルのモーターを観察していると、そのまま大きなフライホィールを利用してジョイントの処理をしたほうが楽そうである。

真鍮のフライホィールの内径(プラ芯の外径)にキャノンモーターの軸径に合わせた輪芯を削りだし、ジョイント側をオリジナルのモーター軸径にしてジョイントをはめ込む形とした。下の写真がそれである。

左から6.2mm径-5.85mm径-2.3mm径の3段に削ってある。

その輪芯をフライホィールに組み込んだのが上の写真。
この状態ではフライホィールは手で回せば回る状態である。

6mm径の部分にイモネジの入る穴をあけ、2mmタップを切ってある。フライホィール関係の部品は右の写真の通り、プラのジョイントで輪芯を押さえ込んでホィールと輪芯が一体化する。

この輪芯付きフライホィールをキャノンモーターに組み込み、イモネジで締める。

モーターに仮組みしたところである。

この状態で通電テストをしてみた。
ジョイントに負荷がない状態でだろうか、スピードを上げてもまったく振れはなく、実用に耐えられると判断した。

しかしながら、モーターへの通電を止めても回り続けるというか、止まろうとしない。フライホィールの効果抜群というか、キャノンモーターにはこのホィールは大きすぎるのではないかと思うほど。

テストで好結果だったので、早速フレームに組み込んでみた。

フレームに真鍮板切り出しのモーター台をネジ止めしてモーターを取り付ける、普通の方法である。ジョイント部分はイモネジでフライホィールの位置を調整して元のジョイントが使えるようにした。モーター軸は台車のウォーム軸から3mmほど高い位置になる。

ここでレールに乗せてアナログのまま試運転を行った。

結果は、ジョイント部分に力がかかるためかスピードを上げるとビビるようになってしまった。最高速の2/3ぐらいからバイブレーションを起こしてしまう。また、この大きさのフライホィールだと50cmは止まらずに進んでしまう。レールの端であわてて逆電流を掛けて止めるような事態も起きてしまった。

バイブレーションの問題は結構頭が痛い。
やはり継いだホィールは精度がでないようだ。

ということで、このままではバイブレーションがうるさいので最高速も出せないし、止まらないとあっては制御も大変。やはり一体型のホィールを作らないといけないようだ。

つづく・・

次回は、もう少し小さめのホィールを自作することになりそうである。

 

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