第4話 デコーダーのアドレス設定  
2001.9.23

この辺りから本当に自分用の覚えになってます。ついつい忘れてしまうアドレス設定・・デコーダー取り付け時に設定するだけですから、すぐ忘れてしまうもの。マニュアルを読み直すのもかったるいという方は時々見に来てください。

アドレスの設定

設定方法はコマンドステーションやコントローラーによって若干変わります。Chiefに付属のDCS-100はデコーダーを設定する専用の端子があるので設定用線路に接続し、デコーダーの載った車両をそこに置いてセットできます。EmpirebuilderとGenesisに付属するDB-150ではレール端子(=運転する線路)で行なうので、設定時には設定車両以外を待避させるか、設定用に独立した線路を用意し、そちらにだけ接続するようにします。

コントローラーもUT-2では2桁ずつしかセットできないので4桁アドレスの設定はやや面倒になります。DT-100、DT-300は表示を見ながらセットできるので簡単に作業が行えます。

UT-2は持っていないのでDT-100とDT-300を使ったセッティングをご紹介します。

アドレスを決める

まず、設定する車両のアドレスを決めます。
自分だけで運転するのであれば勝手な番号を決めても結構、判りやすいように車両の番号に合わせるとか、1から順に振るとか、ルールを作るなど、後々判りやすいように決めればいいと思います。
運転会など、複数の車両が集まる場合には仲間や運転会のルールで決めなくてはなりません。アドレスが重なると他の車両と一緒に動いてしまい、何のためのDCCだか判らなくなってしまいます。

アドレスの桁数

DCCの規格では、2桁と4桁のアドレス指定が可能となっています。通常は2桁、特別な設定をすると4桁使えるようになるということです。DB-150だけで運転する場合には最大22列車しか制御できないので4桁にする意味はあまりないと思います。
運転会など、DCS-100を使う場合やたくさんの車両が集まる場合には2桁では足りない場合があります。それに備えて常時4桁アドレスを使用するのも悪くはありません。運転会場でアドレスを変えるのも面倒?だろうし。

私の場合、アメリカ型は車両の番号に合わせて4桁を標準にしています。中には2桁の車番の車もありますが、わざわざ2桁を重ねて(50番の車なら5050としている)4桁にしています。※特に真似することはないです。

2桁アドレスの設定

これは簡単にセットできます。プログラム用の線路にセットしたい車両を乗せ(勿論デコーダーの入った車両です)コントローラーで操作します。

アドレスのセットは、まずコントローラーを使ってプログラミングモードにします。
右の写真はDT-100ですが、DT-300も基本的には同じです。プログラミングモードへは、8つ2段に並んだボタン(ここからはキーと表現します)のうち、上段の右端「RUN」キーと上段左端の「FUNC」キー(ファンクションキー)を同時に押すことでモードを変えることができます。

この操作で、LCDの表示は「AD:00」になりプログラミングモードの2桁アドレス設定になります。
ここで右上のつまみを回すと「00」の数字を00から99まで変えることができます。

セットする2桁アドレスが「50」であれば、右つまみを回して「AD:50」となるようにします。このとき、左のつまみを回してはいけません。※1

「AD:50」となったら、上段右から2番目の「SET」キーを押すと2桁アドレスがセットされます。このとき、LCDに「Good」と表示されればOKです。(右の写真)

コマンドステーションがDB-150の場合、SETキーを押した瞬間車両がカクカクッと動きます。故障ではないのでびっくりしないように。

ここで「RUN」と「FUNC」キーを同時に押してプログラミングモードから抜けます。

アドレスがセットされたかどうかテストしてみましょう。運転は第3話でお話した方法で行います。

4桁アドレスの設定

4桁のアドレスの設定は若干ややこしくなります。
2桁の時のように簡単に4桁セットとは行かないのでして、まず、4桁アドレスが使えるようにしなければなりません。

※1 左のつまみを回したら?

このとき左のつまみを回すと、「AD:00」の「AD」の部分が01以上の数字になります。この数字は「CV」(設定変数)を表し、右の2桁を使ってそれぞれのCVを設定できるようになっています。
ここで下手に数値を設定するとややこしいことになるので止めましょう(^^;)。
・・・CVの設定は後々解説します。

左のつまみを回してしまったら、逆方向に回して左2桁が「AD」になるまで戻してください。

4桁アドレスは、右の注でちょっと触れているCVをいじらないといけないのです。
勝手に設定変数と訳してますが、KATOさんの日本語マニュアルではどういう言い回しをしているのでしょうね。

さて、この設定変数、4桁アドレスを使用可能にしたり、アナログ機を同時に運転させたりさせなかったりとか、機関車の前進方向を変えたり、スタート電圧を設定できたり等々、いろいろな設定ができるようになっています。

4桁アドレスもその一つのオプションで、設定変数の29番にある値を入れると2桁アドレス、他の値を入れると4桁アドレスといった具合に変数の中身を入れ換えるだけで機能を変えることができるようになっています。

CV=設定変数は後々ゆっくり解説するとして、ここでは4桁アドレスが使える値「26」を入れることにします。その他の機能は出荷時と同じになります。(Digitrax社のデコーダーの場合です)

4桁アドレスは設定変数「29」を変えて機能をONにします。2桁アドレスと同様に、上段の右端「RUN」キーと上段左端の「FUNC」キーを同時に押してプログラミングモードに入ります。
「AD:00」の表示から左のつまみでADを「29」に変え、右のつまみで00を「26」にします。表示が「29:26」となっていることを確認して「SET」キーを押します。

LCD表示は「Good」、車両はカクカクッ。2桁の時と一緒です。(DB-150の場合です、DCS-100はカクカクしません)
この時点でデコーダーは4桁アドレス指定可能となりました。

4桁可能となったら、左つまみで「29」を「18」に変え、「MODE」キー(上段左から2番目)をゆっくり2回押します。
LCD表示が数字4桁に変わるので、左右のつまみを使って4桁のアドレスをセットします。・・左つまみは上2桁、右つまみは下2桁を変えることができます。

4桁をセットしたら「SET」キーを押してください。またまた、LCD表示は「Good」、車両はカクカクッ(^^;)。
これで4桁アドレスがセットされました。「RUN」と「FUNC」キーを同時に押してプログラミングモードから抜けてください。

ちなみに、UT-2コントローラーでは2桁ずつしかセットできないので、CV29=26の後、MODEキーを使っての4桁同時セットは不可能です。UT-2では、この4桁を2桁ずつに分けてセットしなければなりません。実は、この4桁アドレスはCV17と18に分かれてセットされているので、CV29を「26」にセットし、CV18に上2桁、CV17に下2桁をセットすると同じ結果になります。UT-2の方はマニュアルを読んで試してください(無責任な・・・)。

4桁アドレスでの運転

では、セットした4桁アドレスで運転してみましょう。
運転は第3話とほとんど同じ手順になります。「運転したい側のつまみをちょっと回して(左右どちらにも回ります)運転するスロットルつまみを選択します。回した側のつまみ横のLEDが緑になったと思います。ここで上段右から2番目の[SEL]キーを押して運転する機関車のアドレスを指定します。」と、ここまでは一緒です。

「SEL」キーを押した後、つまみを回すと左2桁の数値を変えられますが、DT-100の場合、右回りに「99」を超えて回し続けると左つまみ横のLEDが赤く点灯します。この時点でアドレスが4桁指定できるようになります。DT-300では最初から4桁が表示されるので左右のつまみを使って4桁を指定します。DT-100もLEDが点灯した時点からは同様に左右のつまみで4桁を指定できるようになります。

アドレスの数値を合わせたら「SET」ボタンを押して、後は2桁の時と同様です。
表示はDT-100つまみを回しているときは「SP:xx」(xxは数字)となり「スピードはxxですよ〜」と示します。つまみを止めると4桁のアドレスが表示されます。

DT-300では常に操作している側に4桁アドレスが表示され、スピードも表示されています。

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次回は、その他のCVと行きたいところですが、勉強中なものですから若干先になるかもしれません。
ファンクションとライト、スタート電圧やブレーキなどが面白いかな?

(続く)

 

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