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伝七・ふかPの スイス先攻記1 |
by 伝七 |
7月9日。フランクフルト中央駅のホームで面影橋夫妻を見送る。ここから6日後の7月15日の朝まで、大して英語の話せない、ドイツ語のほとんど判らない2人組での旅行である。期待いっぱい不安もっといっぱい。
面影橋夫妻から少々遅れ、我々も出発する。とりあえずの目的地はニュルンベルク。しかし直行はせず、高速新線を走る列車に乗りたいので、まずはフルダを目指す。フランクフルト中央駅9時23分発、ICE 1557列車・Max Beckmann号、ドレスデン中央駅行き。車両は振り子のICE-T。いかにもヨーロッパ的な景色の中を走り、途中無停車で約1時間でフルダへと到着。小一時間の乗り換えで、はるばるハンブルグ・アルトナからやって来て遥かウィーン西駅を目指すICE 91列車・Prinz Eugen号へと乗車する。これは第一世代のICE-1。高速新線を快調に飛ばしてニュルンベルク中央駅へと到着。
←Fulda駅
ICE 1
DB博物館ここニュルンベルクの目的はDB博物館である。日曜日なので副目的である(主目的?)模型屋探訪は出来そうにない。うるうる。地下鉄で往復することにする。博物館はというと、模型の運転はなかなかであったが、某国神田の博物館と同じようなうらぶれた(笑)感じで今ひとつであった。書いてあることがほとんど判らないという自分の語学力を棚に上げて(大笑)。
博物館を予定より早く後にし、駅売店で買ったサンドイッチで昼食。することが無くなったので早めに本日の宿泊地であるシュトゥットガルトへ移動しようと画策するが、列車が無い。ので、結局予定の列車まで写真を撮ったりしながら時間をつぶす。
シュトゥットガルトへ向かうべくIR 2056列車、Trier(トリアーと読むのでしょうか?)行きに乗車する。IR、インターレギオの車両は1両の車両にコンパートメント・オープン座席の両方が配置されている。創意工夫に満ちているとでも申しましょうか。これはICEの座席配置にも引き継がれてますね。15時43分に発車、ドイツの田舎をたんたんと走る。
約2時間でシュトゥットガルト中央駅に到着。駅からほど近い、日本からFAXにて予約をしてあったホテルにチェックイン。少々休憩ののち夕食がてら町へと出る。目星をつけておいたビアホールへ行ってみる。・・・なんて書くといとも簡単に行けた様ではあるが、2冊持っていったガイドに書かれていた店の場所が違うところにあり、苦労してたどり着く(苦笑)。地元でも人気店らしく、混んでいた。飲み物別のビュッフェスタイル、料理も色々あってそれぞれなかなか美味しかった。ビールも何種類かあり、みーんな美味しかった(笑)。ほろ酔い・満腹で散歩をしつつシュトゥットガルト中央駅へ。ここで前日フランクフルト中央駅で何故か取れない(イタリアのコンピューターにアクセス出来ない?)と言われた、帰国前日に乗車するCISチザルピーノ(ミラノ→シュトゥットガルト)の指定確保に再トライ。結果、無事確保に成功。関係駅だとスムーズにイタリアのコンピュータにアクセスできるのだろうか? 恐るべしイタリア(笑)。その後買い物をしてからホテルへと戻った。
7月10日。今日はいよいよスイス入りである。7時半過ぎにホテルを出てシュトゥットガルト中央駅8時02分発、ICE 183列車・Paul Klee号チューリッヒ行きに乗車。車両前日も乗った振り子のICE-T。天気はこの日も雨。国境近くの山にかかると、車体が右に左に傾き振り子を実感できた。シャフハウゼンで有名なラインの滝を見つついよいよスイス入り。列車は定刻10時50分、チューリッヒ中央駅到着。地上ではなくSバーン用の地下ホームに着く。ICE-Tとホームの高さの関係らしい。
駅構内にある日本円対応の自動両替機を試したり、写真を撮ったりしているうちにルツェルン行きIR入線。車両はIC2000型と呼ばれるダブルデッカー。で、でかい(笑)。2階に陣取り、IR1567列車は11時35分にチューリッヒ中央駅を発車。あまりスピードを出さないこともあってか、乗り心地はすこぶるよろしく小1時間でルツェルン到着。雨はやむ気配は全く無い。とりあえずコインロッカーに荷物を入れて駅構内のセルフレストランで昼食ののち、トロリーバスに乗って交通博物館へ。のんびり見てると1日かかると脅されていたので(笑)、鉄道とロープウェイあたりのみに絞って見て歩く。判る人には判る「親子ワニ」などを見つつ1周、売店売っていた雑誌を買ってからルツェルン駅に戻る。